耐震リフォームで大切なのは?業者の選び方も解説

耐震リフォームで大切なのは?業者の選び方も解説

地震の多い日本に住んでいるのなら避けて通れないのが、「地震の揺れによる被害をいかに少なくするか」といった課題です。そのために一般的な住宅で出来る有効な方法が、「耐震リフォーム」です。

今回はそもそも「耐震」とはどういうものなのか?耐震リフォームを行うときにどのような基準で業者を選ぶべきなのか?といったところを見ていきます。

日本は地震大国

日本における年間の地震発生件数は、およそ1,000件以上。国連開発計画の1980年から2000年の間の統計によると、中国、インドネシア、イランに次いで第4位に日本が位置しています。それだけ地震が多く発生する国に住んでいるのです。地震による被害から身を守ることは、日本に住む以上避けては通れない課題となっています。

地震による被害で多いのは「倒壊による圧死・窒息死」

地震の揺れによる被害にはいろいろなものがあります。死因要因として最も多いのが「建物の倒壊による圧死・窒息死」と言われています。そのため、地震が起きても建物の倒壊を防ぐことが、身を守るために非常に大切なこととなるのです。

地震による揺れを軽減する方法

地震による揺れから建物を守るためには、揺れを建物に伝えない構造にするといった方法があります。その構造として「制震」「免振」そして「耐震」があります。そのなかでも一般的住宅の地震対策として取り入れられるのが「耐震」です。

では耐震がどのようなものなのか?といったことを見ていきます。

耐震とは?

壁や柱を頑丈なものにしたり、補強材を入れたりすることで、建物を強固にするのが「耐震」です。制震や免震は揺れを建築物に伝えにくくする構造です。建物自体が脆弱なら場合、少しの揺れでもダメージを受けてしまいます。そのため、耐震性を高めることが地震による被害を少なくする基本的な対策となります。

耐震には等級がある

そんな耐震性能には3つの等級が設定されており、その等級ごとに、住宅の耐震性能が区分されています。たとえば「耐震等級1」は一般的な住宅に当てはまる等級で、何百年に一度発生するような地震に対して倒壊の恐れがないレベルの耐久性を備えているとされます。

「耐震等級2」は、耐震等級1のおよそ1.25倍の強さの地震でも倒壊しない程度の耐久性とされており、病院や学校といった公共的な建物に当てはまります。

「耐震等級3」は耐震等級1のおよそ1.5倍の地震でも倒壊しないとされるレベルの耐震性です。消防署や警察署などが当てはまります。

一般的な住宅では「耐震構造」をしっかりと行うことが大切

一般的な住宅は、免震や制震などといった横揺れに強い構造を取り入れても、大きな効果を得られません。その理由は、ビルやマンションなどと違い背丈が低いためです。

また一度の地震によるダメージ自体があまり大きくなくても、長い年月をかけてそのダメージを何度も受けると、ダメージが蓄積されていきます。そのダメージが、建物に少しずつ損傷を与え、耐久性を低下させていくことになるでしょう。すなわち長期間生活する一般的な住宅では、建物自体の強度を上げ、地震から受けるダメージを少なくすることが重要となるのです。

リフォームによる耐震構造

そんな耐震構造を一般的な住宅に取り入れる場合、新築しか出来ないわけではありません。リフォームによっても耐震性能を取り入れることは可能です。では、耐震リフォームをする際にどのようなポイントに気を付けるべきなのか?といったことを見ていきます。

耐震診断が大切

耐震リフォームをするうえで最初に行われるが、どの部分に手を付けるべきなのか?を判断するための診断です。耐震リフォームでは「あと何年住み続けるか?」「予算はいくらくらいか?」といったことを総合的に判断し、どのようなリフォームをするべきなのかを決定していきます。そのなかでも「建物の劣化の修正」や「壁の補強」などといった項目が優先して行われ、一般的に、基礎のひび割れや屋根の軽量化といったものは優先順位が低くなります。

補強は「やればやるほど費用がかかる」

耐震リフォームの項目としては先に挙げた「建物の劣化の修正」や「壁の補強」などの他に、「柱と基礎の金物による固定」や「基礎の鉄筋補強」などもあります。これらの項目はやればやるほど、もちろん耐震性能はアップしますが、その分費用が大きくなるのです。なので、住宅の状況をしっかりと診断し予算の範囲で、さらに地域性やコストパフォーマンスなども考慮して実施する必要があります。

業者選びが大切

耐震リフォームで最も重要になってくるのが、「業者選び」です。業者の選び方によって、リフォームが上手くいくかいかないかが決定されると言っても過言ではありません。金額や工期期間だけを優先して業者を選ぶのではなく、総合的な目で選ぶこと、総合的な目線でのリフォームプランを提示してくれる業者選びをしましょう。

リフォーム業者を選ぶときのポイントとは?

では具体的にどのようなポイントで業者を選べば良いか?を見ていきます。

現地調査をしっかりと行ってくれる

先でも述べたように、耐震リフォームでは「耐震診断」が大切です。実際現地に赴きしっかりとした調査が実施可能な業者を選ぶようにしましょう。手を入れるべき部分、入れなくても良い部分を判断し、最低限の工事で済ませるためにも大切なこととなります。

バランスの良い耐震リフォームを提案してくれる

しっかりとした耐震診断を行わずに、床下や屋根の補強を行っても、大きな耐震効果は得られません。逆に全体的なバランスが悪くなってしまい、耐震性が弱くなってしまう可能性もあります。そんな「補強したように見せかける」業者を選ばないようにしましょう。

長く付き合える業者を選ぶ

耐震リフォームは、行ったらそこで終わりではありません。定期的な点検が必要となるので、アフターフォローをしっかりと行ってくれる業者、信頼出来る業者を選ぶようにしましょう。

まとめ

地震のよく起こる日本に住んでいるならば、地震対策を取っておくことは欠かせません。建物の倒壊をふせぐためには「制震」「免震」「耐震」といった3つの構造が有効です。また、一般的な住宅では耐震性能を高めるのが効果的です。

耐震性能を高める「耐震リフォーム」で大切なのは、しっかりとした「耐震診断」です。必要な補強を判断し、やり過ぎを防ぐためにも大切な項目です。リフォームを行う際には耐震診断をしっかりと行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。

逆に、診断をしっかり行わないような業者や、バランスの悪いリフォームを行ってしまうような業者は避けるようにしましょう。

愛知県半田市にあります「有限会社タック・ケン」では、お客様に寄り添った耐震リフォームを行っております。お気軽にご相談ください。