起こる可能性の迫る東海地方の地震の対策・防災のための方法を紹介

起こる可能性の迫る東海地方の地震の対策・防災のための方法を紹介

日本は世界でも有数の地震大国です。私たちが日本で生活をしている以上、地震災害と隣り合わせの状態であることを、知っておく必要があります。また皆さんのお住まいの地域が、地震災害の危険性の高い地域であるならば、なおさら防災意識をもちましょう。常に準備ができていなければなりません。

地震の性質を知りつつ、それに対する準備をしっかりする方法について、紹介をしていきます。

東海地方の地震(東海地震)の記録

東海地方は東海道から南海道にかけての地域であり、今までに多くの地震を経験してきた地域です。この地域でたびたび起きた大地震については、家屋倒壊や津波被害などにより、多くの人的・物的被害を受けて来た歴史があります。ここでは過去に東海地方で起きた代表的な大規模な地震についてまとめました。

なぜ東海地方で地震は発生するのか

日本列島は4つのプレートが集まった場所であることは有名です。すなわちユーラシアプレート・北アメリカプレート、フィリピン海プレート・太平洋プレートとなります。そして東海道・南海道沖には、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界線が存在しているため、地震が起きやすくなっているのです。

また東海道と南海道で地震が連鎖して起こりやすいため、被害が大きくなることも特徴です。海域にプレートの境界があるため、そこが震源となった場合に津波が発生し、被害をより大きくするケースも多いといえます。

将来起こりうる地震

過去にたびたび起きては大きな被害をもたらしてきたのが、東海地方の地震です。しかしこれは過去の話ではありません。現代を生きている私たちにも、降りかかってくる可能性の高い災害であるという、自覚を持つ必要があるものです。ここでは近い将来に起こるとされている地震について、紹介をしていきます。

近い将来起こるという根拠

最近は毎年のように大きな地震が起きています。そのためいつ私たちが住んでいる地域で地震が起こってもおかしくありません。ただここ数年間の間にその危険性を呼びかける声が、大きくなっていきました。もうすぐそのような災害が、日本のどこかで起きてもおかしくないことを誰もが意識をし、その準備を始めています。その根拠がどこにあるのかを紹介しましょう。

地震発生の周期ではもう発生してもよい時期に来ている

東海地方から南海道にかけての地震は、過去の記録から約100~150年の間隔で、M8規模の地震が起きていることも知られています。とくに駿河湾から御前崎にかけての地域を震源とする地震が、1854年の安政東海地震以来起きていません。そのため現在は、いつ大規模な地震が発生してもおかしくないといえます。

東海地方が地震活動の空白域になっている

主に日本で起こる地震に関して、太平洋側の一帯が警戒されています。それは前述のとおり、プレートの境界が太平洋上にあるからです。その危険域は関東から九州沖、さらに東北・北海道まで広く存在しています。

その中でも東海地方だけは他の地域と違って、近年の地震災害が起きていません。そのため地震のエネルギーが他の地域よりも蓄積されて、いずれそこで大きな地震が発生するのではと、危惧されているのです。

想定される地震の規模と対策

政府の中央防災会の専門調査会は2002年12月、東南海・南海地震が同時発生した場合の被害想定をまとめました。それによると紀伊半島南東沖が震源となった場合、愛知県は豊橋市や渥美半島、知多半島の南部・西三河地方の一部が震度6強以上となります。また濃尾平野の大部分が震度6弱以上と想定されました。

津波は渥美半島の一部で5m以上です。死傷者は発生時間により異なります。最悪ケース(午前5時)では約7,400人、うち東海地方では約4,500人と想定されているのです。

また対策については、内閣府が公式に発表しております。詳しくは以下のサイトよりご覧ください。
http://www.bousai.go.jp/jishin/tokai/index.html

個人でできる対策

いずれ起こるであろう地震を恐れてばかりでは、何の意味もありません。また日本で生活をする以上、明確な逃げ道というのは存在しません。確実な対策や準備を普段からしておき、地震や防災についての正確な知識を持っておく心構えが必要です。その有無によって、いざ災害が起きた時の生死が分かれてくるのです。それについて紹介をします。

家具の補強をする

地震では家具が倒れてきてその下敷きになって、亡くなったり大けがをしたりする人が多くいました。家具の転倒防止対策をしておきましょう。また家具の配置を考えたり、数を最小限にしたりという対策も必要です。

食料や飲料・日用品の備蓄をする

当面の生活を乗り切る(3日分)場合を考えましょう。

・飲料水1人1日3リットルが目安
・非常食:ごはん(アルファ米)・ビスケット・乾パンなど
・トイレットペーパー・ティッシュペーパー、ろうそく・マッチ・カセットコンロなど※
・大都市や規模の大きな災害の場合は、1週間分の備蓄が必要となります

これらは非常用の持ち出しバッグを用意し、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。

・飲料水・食料品
・貴重品
・救急用品
・懐中電灯・ラジオ・電池・スマホの充電器
・衣類・タオル・毛布
・使い捨て品(洗面用具・カイロ・ティッシュ・携帯トイレなど)

避難場所や避難経路を確認しておく

とくに自分が住んでいる地域の避難場所や、避難経路を知っておきましょう。自治体のホームページ・ハザードマップ、避難用の看板などを見ておくのがおすすめです。

ただそれらは災害の種類(地震・津波・火災・洪水など)によって、異なることがあります。出かけた先で災害に遭うこともありえます。その時でも対応できるような心構えも必要です。

まとめ

地震はいつ起こるかわかりません。そうでありながらも、大切な命を自分で守る心がけが必要です。そしてその準備をしっかりできている人とそうでない人とでは、いざ起きた時の対応の仕方が分かれてきます。

地震の対策としてもうひとつ、自分の住んでいる家が地震に強い設計にしているかどうかも大きいのです。必然的に1日の中で家にいる時間が長ければ長いほど、家にいる時で地震に遭う確率も高くなります。また家の中は危険なものであふれているのです。家を地震に強い造りにすることで、身の安全を高められます。

「有限会社タック・ケン」では耐震シェルターを作る、家全体の耐震補強リフォームが可能です。皆様の地震対策のお手伝いをいたします。皆様のご自宅で気になるところがございましたら、ぜひともお気軽にご相談ください。