地震への防災に役立つ!耐震シェルターの性能や種類とは?

地震への防災に役立つ!耐震シェルターの性能や種類とは?

日本は地震が多い国です。起きているときであればまだしも、眠っているときや室内にいるときに大きな地震がきてしまったら、安全でいられるか心配になることでしょう。そこでおすすめなのが『耐震シェルター』です。

今回は、耐震シェルターの性能や種類などについてご紹介いたします。

地震による被害

地震には規模の違いがあります。少し揺れるくらいであれば生活に対してほとんど影響はありませんが、阪神淡路大震災をはじめ、東日本、熊本など過去には大規模な地震による壊滅的なダメージを受けてきた歴史があります。

地震による代表的な被害としては、以下が挙げられるでしょう。

建物の倒壊

まず地震が発生した際におきるのが建物倒壊の危険です。大きな揺れの場合には、受けたダメージに耐えられなくなった建物が倒壊する恐れがあるのです。大きなビルであれば被害は少ないかもしれませんが、一般家屋の場合ですとある程度の規模の地震でおきるようになります。

住宅街などですと、一軒が倒壊することでその影響をうけて、倒壊の連鎖が発生してしまうこともあるのです。室内にいれば当然危険ですし、運良く外出していたとしても帰る場所がなくなってしまうことになるため、被害はとても大きなものとなるでしょう。

周囲からの落下物

普段あまり意識することはないかもしれませんが、冷静に観察すると私達の身の周りには、看板などもしものときに落下してくる恐れのあるものが多数存在しています。とくに、見上げなければ視界に入らない位置のものに関しては、よほど意識をしない限り落下に気が付かないでしょう。落下物によって怪我をしたり命を失ったりすることもありますので、普段の目線だけでなく上にも気をつけなければなりません。

ライフラインや交通機関の停止

ほとんどの建物で電気やガス、水道などのライフラインが存在していることでしょう。それらも地震によって機能しなくなってしまうことが十分に考えられます。夜間に停電してしまうと視界を奪われてしまいますので危険です。また、地震の規模が大きいと大勢の人が避難のために移動を開始するため、交通機関が大混雑して停止状態になってしまうことも考えられます。

家屋倒壊を防ぐためには

タイミング次第では、ご自宅にいる際に地震が発生することも十分考えられるでしょう。そのときに建物の耐震性がしっかりしているかどうかで、生存できるかどうかが変わってくるのではないでしょうか。家具などの転倒による怪我のリスクもありますし、なによりも建物が倒壊してしまっては一巻の終わりです。まずは家屋の倒壊を防がなければなりません。

家屋の倒壊を防ぐために重要なポイントとしては、「耐震性」が挙げられます。地震の揺れに対する耐久性を表したものですが、耐震性が高いほど、大きな揺れがきた場合に最小限の被害で済ませられるというわけです。家の基礎部分の構造によって決まってくるので、数年前に新築で建てた家であればそこまで気にする必要はないかもしれません。しかし、建ててから10年以上と長期間経っている建物の場合ですと、耐震性能は期待ができないかもしれません。

耐震性にまつわる技術は日々進化を遂げていて、10年以上前の当時の技術といまの技術を比べてみると、その違いは一目瞭然です。大掛かりなリフォームではそれなりに工数や費用がかかってしまいます。そのため確かな安全の確保ができ、またできるだけ低コストな手段を選択することが求められるのではないでしょうか。

耐震シェルターとは

今の家そのままの状態でできる限り耐震性を高めるための手段としておすすめなのが、「耐震性シェルター」です。室内に補強するような形で設置することによって、特定の部屋の耐震性を向上させることが可能となります。

耐震シェルターにはいくつかの種類があり、代表的なものは以下のとおりです。

ベッド型

二段ベッドのようなイメージをしていただくとわかりやすいのではないでしょうか。室内に家具のように設置するタイプの耐震シェルターとなります。天板があり、四隅が柱によって支えられているため、2階からの落下物などから身を守ることが可能となっています。現地での組立設置よって導入が可能ですので、あらかじめ設置スペースを空けておくだけで大丈夫です。リビングへの設置でも問題はありません。寝室であればそのままベッドとして利用することも可能ですので、どういった目的で使用したいかで決めるといいでしょう。

部屋型

ベッド型に比べてカバーする範囲が広いという特徴があります。室内に対して鉄骨部材などをプラスするイメージで耐震性能の向上を図ります。部材の搬入と施工がありますので、ベッド型に比べると工数はかかってしまいます。しかしその分室内まるごと耐震性が上がることになりますので、家屋倒壊の際の安全度でいえばベッド型よりも優れていると言えるでしょう。

自作は可能?

結論から言えば、耐震シェルターの自作は可能です。しかし、おすすめはできません。耐震シェルターの目的は地震がきたときに身の安全を確保することにあります。自作によって設置すること自体は可能ですが、耐久性やクオリティに関しては、プロが設置するものと比べるとどうしても劣化してしまうのは否めません。いざというときのためのものなのに、安心して身を委ねることができないのであれば意味がないでしょう。

またいくら自信があったとしても、結果的に役目を果たしてくれなければ、骨折り損のくたびれ儲けということになってしまいます。確かな経験と技術を持ったプロの方が自作するのであればその心配はありません。しかし、そうではない素人の方が自作するというのはおすすめできません。

まとめ

近所の避難所だけでなく、自宅の一室を避難所のようにすることが可能な耐震シェルターで、家族の命を守りましょう。「有限会社タック・ケン」では、一級建築士などの専門家による耐震にまつわる提案を行っております。耐震シェルターの導入も承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。