耐震性を高めるなら建て替えとリフォームどっちがよい?判断基準もご紹介!

耐震性を高めるなら建て替えとリフォームどっちがよい?判断基準もご紹介!

日本は地震大国と呼ばれるほど、地震が多い国です。そのためいつくるか分からない地震に備え、耐震性を高めることは非常に重要となります。耐震性を高める方法としては、建て替えとリフォームの2通りがあります。建て替えとリフォームどちらにすればよいのか、悩んでいる方も多くいるのではないでしょうか。

この記事では、最適な方法を見つけられるように、建て替えとリフォームのメリット・デメリットを解説します。また迷ったときにおける、ふたつの判断基準をご紹介しましょう。

耐震のために建て替えするメリット・デメリット

まずは建て替えのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット①耐震性が大幅に向上する

建て替えの大きなメリットは、耐震性能を大幅に高められることです。建て替えをすると現在の建築基準法により、最低でも耐震等級1の基準をクリアした住宅になります。必要な場合は地盤改良もできるため、より安心して過ごせるようになるでしょう。

メリット②自由度が高い

今住んでいる住まいを一度取り壊して作業するため、あなたが理想とする間取りの住宅にできます。家事導線を整えたり、設備の不満点を解消したりすることで、暮らしやすさの向上にもつながります。

デメリット①コストが高い

建て替えのデメリットはやはり費用が高額になることです。建築費用のほか、家の解体費や産業廃棄物処理費用などが必要になるため、どうしても出費が多くなってしまいます。加えて仮住まいや引っ越しの費用もかかるので、トータルコストをしっかり把握しておくことが大切です。

デメリット②建て替えられない可能性もある

再建築する住宅は、現行の法律に適合していなければいけません。建築基準法や条例の改正により、建て替えが不可能な場合もあります。建て替えができる場合でも、元の家より小さい家しか建てられないこともあるので、注意が必要です。

耐震リフォームのメリット・デメリット

続いてリフォームの場合には、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

メリット①コストを削減できる

リフォームの場合、建て替えと比べてコストを抑えられるのです。仮住まいや引っ越しの費用、その他リフォーム以外の料金がかからないことも多いため、その分出費を減らせます。

さらに耐震リフォームの場合、自治体による補助金や減税制度を利用することで、施工費用を節約もできます。補助金の対象や利用方法、金額は自治体ごとに異なるため確認が必要です。

メリット②建物の資産価値を高められる

家の売買では売る建物にどんなメリットがあるかで金額が決まります。そのため耐震リフォームを行っておくと付加価値がつき、建物の価値を高められます。将来的に家を手放す可能性があるのであれば、耐震リフォームは行っておく方がよいでしょう。

メリット③思い出の詰まった家に住み続けられる

家を建て替えてしまうと、家族の思い出が詰まった家を手放さなければいけなくなります。しかしリフォームであれば、思い出はそのままにきれいで快適な空間に作り変えられるのです。現在の住まいに対する思いが強い人にとっては、大きなメリットになるでしょう。

デメリット①大幅な間取り変更ができない

リフォームの場合家の基礎となる部分はそのまま使用するため、家の構造上壁や柱の位置における変更や、外観の変更などは行えないことも多いものです。希望を叶えるため大規模な増改築も行うとなると、建て替えよりも費用が高くなってしまうかもしれません。

デメリット②地盤の耐震性は変えられない

リフォームでは、地盤の耐震工事ができません。そのため建物内の耐震補強を行ったとしても、耐震性に多少の不安が残ることも確かでしょう。

耐震リフォームと建て替えに迷ったときの判断基準

リフォームと建て替えで迷われる場合は、ここでご紹介するふたつのポイントを踏まえたうえで、どちらにするか判断するのがおすすめです。

今後の居住年数

現在の家にあとどれくらい住み続けるのかも、判断する基準になります。これから数十年住み続ける予定がある場合や相続を考えているのなら、最新の建築基準に合わせて建て替えを検討してみてもよいかもしれません。

一方で長く住む確証がない・将来的に2世帯住宅にする可能性があるのなら、費用が抑えられる耐震リフォームにする方が無難です。家族内で今後のライフプランを相談し、それに合った方法を選択するようにしましょう。

費用

トータルでいくら必要なのか計算し、費用で決めるのもひとつの方法になります。建て替えをする場合、おおよその費用は1,500〜4,000万円程度です。しかしリフォームの場合は、おおよそ300〜2,500万円程度です。

全面リフォーム(基礎部分以外を全て新しくするリフォーム)でも、規模や状況によっては1,000万円程度に収められることもあります。そのため予算が限られている場合は、リフォームを検討してみるとよいかもしれません。

まとめ

今回は耐震リフォームと建て替えのメリット・デメリットと、判断するときのポイントをご紹介しました。もし間取りを大幅に変更したい・今後数十年住む、相続予定があるなどの場合は、建て替えの方が向いています。

一方で予算が限られている・間取りにこだわりがない、相続する予定がないなどの場合は、耐震リフォームを検討してみましょう。費用が抑えられることはもちろん、家族の思い出が詰まった家を手放さなくて済みます。お金に変えられない大きなメリットといえるでしょう。

「有限会社タック・ケン」は愛知県で、地震対策リフォーム事業を展開している防災・耐震メインの建築、リフォーム会社です。弊社では現在愛知県内で1981年5月31日以前に着工された、木造住宅の無料耐震診断を実施しております。耐震診断員が診断結果をもとに、耐震工事の目安となる概算工事費をご提示いたします。耐震リフォームを検討している場合は、ぜひともお気軽にご連絡ください。